例えば1回のトレードリスクや1日にどれだけ負けたらその日は終了するかなどを最優先することで、最悪の時に、最低限の損失で資金を守ることが出来ます。
私が推奨している(というか実践している)半裁量トレードとはシストレと裁量トレードのいいとこ取りのトレードスタイルです。
エントリーに関しては明快なルールがあるものの、エントリーポイントで全部入るのではなく、裁量でエントリーするかしないかを決められる、というのが半裁量トレードの概要です。
個人的には半裁量トレードが一番トレードしやすいのですが、あることについて、あらかじめ決めておかないと大変なことになってしまいます。
その「あること」とはトレードルールの中でドコで裁量権を行使するかです。
事前に裁量を入れても良いところを決めておく
半裁量トレードをしていたのに、気づいたら完全な裁量トレード(というかデタラメなトレード)になっていた・・・orz、というのはよく聞く話です
こんなことになる一番の理由は、裁量を入れるところを明確にしていないからです。
システムトレードと裁量トレード、これらは相反する事が多いため、事前にびしっと線引きをしてやらないといけないのです。
例えば下のチャート。
このサイン型のインジは私がスイングで利用しているもです。
でも、サインに全部従うのではなくて、私の裁量でサインを取捨選択しています。
なのでルールとしては、
①サインが点灯したときに
②エントリーするかどうかを裁量で判断する
という順番になります。
逆に言えば、サインが点灯していないときは絶対にエントリーしません。
あくまでもチャート上に出たサインを見極めるために使うのが裁量です。
このルールの序列を明確にしておかないと、「裁量」が一人歩きして気づけば暴走していた・・・なんてことになりかねません。
あくまでもシステマチックなルールの中で自分の裁量を行使することを忘れ無いように気をつける必要があります。
ルールは全て平等じゃない、序列をつけよう!
トレード手法は、ルールの複合体です。
ではどんなルールで出来ているのでしょうか?
具体例を挙げます。
- どこでエントリーするか
- どこでエグジットするか
- トレードする時間帯
- トレードする日
- いくら負けたらその日は終わるか
- 1回のトレードでどれだけのリスクを取るか
- 取引通貨ペアは何にするか
他にも色々とあると思います。
このように複雑に入り組んだルールの中でトレードすると、途中で矛盾を感じたり、混乱したりすることがよくあります。
そんなことを無くすためにも、事前にルールに序列をつけておくことを優先します。
具体的には、自分の資金を守るためのルールの序列を上位に持って行くのがいいですね。
そうすることで、自分にとって最悪な状態がやってきたときでも最低限の損失で逃げることが出来ます。資金があればトレードはいつだって出来ます、チャンスも来ます。
次のチャンスをものにするために、ルールの優先順を決めておく必要があるのです。