久しぶりにトレードに関する持論を。
タイトル通り「相場は予想するものではなく、上手に反応して対応するもの」と言う持論です。

相場予測、というとこれから上に進むか下に進むかを予見することですね。
もっと突っ込んだら、これからとある期間中までに相場レートが○○まで進む、という事を知ろうとすることになります。

はっきり言ってしまえば、こんなことは無理です。
相場予測なんてアナリストに任せてしまえばいいのです。

我々トレーダーは先を知ろうとする、のではなく、相場がこれから上に進む優位性がある時にロング、下に進む優位性がある時にショートをするのが仕事なのですから。

前もって決めつけるのは危険

トレードをするにあたって危険なのが、これから上げるに違いない、とか、今日は下げるに決まってる、と勝手に決めつけるけることです。

こういったことをするのは思い込みの激しい人がやりがちなのですが、相場は何事も起こり得る世界です。

例えば今年2016年6月にあったイギリスのEU離脱を問う国民投票。
あの時、事前のインタビュー等では「離脱しない」が圧倒的多数で、アナリストもイギリスはEUを離脱するわけがない、といった論調でした。

この意見に呼応したのが日本のミセスワタナベ。
離脱問題で安売りされているポンドを買って持っていれば、投票発表後にイギリスが残留することが決まってポンドは大きく上げる」そう決めつけて、かなり大きなポン円のロングポジションを持った人もいたそうです。

しかし結果はというと、イギリスはEUを離脱することになりました。
結果、ポンドは大きく値を下げて、勝手に上げると決めつけていた人たちは大損しました。

このような例は、過去の相場の歴史をひも解いてみると枚挙に暇がありません。
「ただ周りの人がそう言っているから」とか「上げそうだから」とかでトレードをしては勝てないのです。

ではどうすればいい?

感覚とか決めつけでも勝てることはありますが、「勝ち続けること」はほぼ不可能です。
ではどうすればいいのかと言うと、「統計的優位性のあるところでのみトレードを仕掛ける」しかありません。

チャートは非常に優れたツールで、どんな銘柄であっても、どんなに複雑に動く相場であっても、過去の値動きを一目で分かりやすくするだけでなく、定量的に分析して客観的な統計的優位性の有無について知ることができます。

相場には偶然、ランダムと言う事象が付きまといますから、いくら優位性が高いと言っても毎回必ずその方向に動くとは限りません。でも、同じところで何回も何回も繰り返してトレードしていけば、おのずと優位性が発揮されて、気づけば利益が出ているものなのです。

だから、相場が次にどう動くかを知る必要も予測する必要もないんです。

我々がトレーダーがやるべきなのはたった2つだけ。

1.相場の動きの中で、優位性のあるポイントを知る
2.自分の知り得る優位性のあるポイントだけでトレードを繰り返す。

凄く簡単でしょ?
まぁ優位性のあるポイントを知るのも大変だし、ルールに従うのも難しいし・・・でなかなか上手くはいかないですけどね。

でも勝つためにやるべきことはシンプルだ、という事は分って頂けたかと思います。

おすすめの記事