トレードのエントリールールは様々な条件から決まります。

私の推奨する半裁量トレードの場合は、エントリートリガーは客観的で誰が見てもわかるやり方です。

例えば・・・・

  • MAのクロス
  • ローソク足がMAを抜ける
  • ボリバンの2σを抜ける
  • RSIが○○以下にある

などなど挙げればキリがないのですが、「誰が見てもわかる」という点だけは譲れないわけです。

このようなエントリートリガーの一つにぜひ加えてもらいたいのが「ローソク足のパターン」です。

「ローソク足のパターン」と聞くと「それって裁量じゃないの?」と思うかもしれません。
しかし、ローソク足のパターンもしっかりと厳密に定義づけしてやれば、客観性の高い指標として使えます。

今回は私が特に優位性のあると思う客観性の高いローソク足のパターンをご紹介していきます。

ピンバー

よく知られているパターンです。
長いヒゲと小さな実体というローソク足1本だけから構成されていますが、これがなかなか優秀。

ピンバーは相場の反転を示唆しており、特に押し目買いや戻り売りのエントリートリガーとして使えます。

例えば、サポレジラインやMAに当たってピンバーができたらエントリーする、というやり方ですね。下のチャートでは、MAにピンバーがタッチしたらサインが出るようにしたインジを表示させたものです。

個人的にこれはかなり重宝しています。

ピンバーについては以下のページをご覧ください。

包み線

包み線はトレンドの反転を示唆します。
ひとつ前の足を、次の足がまるっと包み込むパターンです。

これもシンプルなんですが、トレンドの転換点や押し目や戻りからの反転時によく見られるパターンです。

  • 包む側の足が陽線ならその後は上昇しやすい
  • 包む側の足が陰線ならその後は下落しやすい

といった感じで使います。
下のチャートでは、波の点と底の部分で大陰線or大陽線を伴った包み線が出ています。

ローソク足のパターンが効かない相場とは?

今回の記事では、エントリートリガーとして使えるローソク足のパターンを2つ紹介しています。

たった2つ?と思うかもしれませんし、他にも色々とパターンはありますが、集約するとこの2つのパターンで十分であることに気づきました。

さて、そんなパターンですが、いつも効果があるわけではありません。逆に効果のないこともよくあります。

では使えない相場とはどんなものなのでしょうか?
それはレンジ相場と小さな時間足です。

レンジ相場ではダマシが頻発する

ヨコヨコのレンジ相場ではローソク足のパターンは全く役に立ちません。
ダマシだらけになります。

逆に明確に上げ下げしている相場だとパターンはかなり効果が高いです。
この辺の見極めができるようになると、凄さがわかるんじゃないかなと思います。

小さな時間足では効果がうすい

ローソク足のパターンは、できれば1時間足以上で使うのが望ましいです。

30分足や15分足で使えないこともないのですが、足が小さくなるほどレンジのコマゴマとした動きが出やすくなりますし、市場参加者の総意が反映されにくいため、優位性が落ちやすいです。

まぁ他の指標と組み合わせてやって、上手に取捨選択できるのであれば、小さな時間足でもOKだと思います。

パターンを色々と組み合わせる

今回は本当の使える「2つ」のローソク足パターンを解説しました。

ローソク足のパターンは精々数本の足から構成されます。
そのため、それ単体ではそれほど相場に大きなインパクトを与えるわけではありません。相場のチャートポイントにある時に、特定のパターンが出現したときにその威力を最大限に発揮します。

裁量を限りなく減らしたいのであれば、移動平均線やボリンジャーバンドから反発する際にピンバーや包み線が出ると、かなり優位性が高まります。

我々トレーダーが狙いたいのはそういったポイントですよね。
色々と検証することで見えてくると思います。

また、ローソク足のパターンを認識するのが苦手だったり、覚えるのが大変だなぁと思う人はインジケーターに頼る手もあります。

こちらのサイトではパターンを認識する様々なインジを解説してあるので、参考にすると良いかなと思いますよ。

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