先日、とあるブログを見ていると、
「ずっと負けている感じがするけど、トータルでは勝っている」
という記述がありました。

勝ち組のトレーダーならわかってもらえると思うんですが、これが正にトレーディングなんですよね。

以前私は、勝ち組トレーダーは勝ちっぱなし・・・なんて想像をしていました。
でもいざ自分が勝てるようになると、やはり「負けてばっかりだけどなぁ」と思うのです。しかし 口座を見ると利益は確かに出ている・・・。

この増えた利益と負けてばっかりという感覚のギャップは何なのか?
このことについて迫りたいと思います。

勝率5割でも負けてばっかりと感じる

勝率5割のトレードと言うと、勝、負、勝、負・・・と勝ちと負けが連続するように思えますが、現実は勝ちが連続したり、負けが連続することがよくあります。

人間のメンタルは、勝った時の喜びよりも、負けた時の悔しさの方が大きな感情となるため、負けが続くと現実以上に「負けている、調子が悪い」と感じてしまうのです。

だから、結果としては勝率が5割に落ち着いたとしても、感覚としては勝率3割以下・・・ってこともありますね。

勝率が3割のトレードだったら?

では勝率3割の手法の場合はどんなものかと言うと、「感覚としては負けっぱなし」です。

以前私が損小利大型で勝率3割弱の手法を試していた時は本当に「負けるためにトレードやってる」感覚でした。入る度に損切りに合う感じですね。

でも、30回くらい取引を続けると不思議とトータルではプラスになっているという不思議な状態です。

トレード手法に優位性があるならば、勝率が低くてもトータルでは利益になるのですが、トレードのモチベーションが無くなったりするので、個人的には勝率はある程度高い方が良いかなとは思います。

こういった経験もあるので、私は結構勝率を重要視しています。

勝ちトレードでも負けた気分になる事実

トレードでは勝ち負けを繰り返すわけなんですけど、必ずしも「勝ちトレード=いい気分で終わる」ってわけでもないですよね。
むしろ勝ちトレードであっても、満足出来ないことの方が多いような・・・。

例えばこんな経験、ありませんか?

上のチャートのように、自分のエントリーチャンスが来たのでロングしたとします。

すると、エントリーの狙いが正しかったのか、レートはぐんぐん上昇していきました。「よし、勢いがあるからもっと伸びるはずだ!」そう思って利益を伸ばすことにしました。


でも、ローソク足は上に伸びず、逆に下げてきました。
「うわぁ、これはもうダメだわ。損切りになる前に利食っとこう」
そう思って利益を確定します。

このトレードは、一応勝ちトレードで終われました。
でも、あまりうれしい勝ちトレードではないですよね?

含み益が最大のところではなく、含み益を殆ど失った所で利食ったわけですから。勝ちトレードであっても、含み益を失った悔しさ、もっと早く利食っていた方が良かったと思う気持ちの方が強いんじゃないでしょう。

他にも、利食った後にエントリーした方向にレートがグングン伸びていくと、やっぱり損した気持ちになりますよね。

こういった感情が出てくるために、たとえ勝ちトレードであっても負けたような感覚になることがよくあるのです。

だからこそ、心理面ではいつも負けているような感覚に陥るのです。

ヤケになってトレードした方が勝つきっかけをつかめるかもしれない

トレードで勝ちたい、勝ちたいと思っている人は、トレードで勝つことに貪欲になりすぎているように思えます。(過去の自分も含めて)

だから、ちょっとトレードで損切りになったり、利食いを失敗したりするだけでメンタルが崩れて暴走トレードに繋がりやすくなるんじゃないでしょうか?

最初からトレードに期待なんてせずに、負けるつもりでルールをしっかり守ってトレードだけすると決めてトレードした方が、実はトータルでは勝ちやすかったりするんですよね。

あまり勝ちに貪欲になりすぎるのも問題だったりするんです。
負けを許容して、優位性のあるルールをしっかりと守ることが出来れば、「負けてる感じ」に思えても、口座資金は増えているものなのです!

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