FXをはじめたばかりの頃は、国内業者ばかりでトレードすると思うのですが、ある程度経験を積んでくると気になってくるモノ、それが海外業者です。

海外業者は日本国内に拠点を置いていません。
ですから、金融庁の支配を受けません。

金融庁の支配を受けないということは、レバレッジ規制も全く関係ありませんし、FX業者が顧客の損失を補填してはいけないルールに従う必要もありません。

だからこそハイレバレッジやゼロカットといった魅力的なサービスを提供できるわけです。

では一体国内業者と海外業者のどっちが良いのでしょうか?
まぁ絶対的にどっちが優れているとは言えませんが、多角的に解説していきたいと思います。

ゼロカット&ハイレバレッジは神!

日本で口座を開くことの出来る多くの海外業者で売り文句になっているのが、「ハイレバレッジ」と「ゼロカット」。

国内業者では最大25倍である一方で、海外業者はレバレッジ1000倍なんてところもあります。
1万円あったら、国内業者では25万円分の取引しか出来ませんが、海外業者なら1,000万円分の取引が出来る・・・ということです。

短期間で一気に資金を増やしたいと考える場合は、明らかに海外業者の方が有利です。

また、ゼロカットとは相場に急激な動きが生じて自分の口座残高がマイナスになったとしても、それまでの口座資金がゼロになるだけで、それ以上は請求されないという神システムです。

例えばスイスフランショック時、国内業者で取引している人は、口座残高がマイナスになったおかげで多額の追証を求められた人もいました。しかし、ゼロカットを採用する海外業者なら、口座資産がゼロになるだけで終わるのです。

トレードのリスク管理は大事だと言われていますが、いつ突拍子もない動きがあるか分からない以上、国内業者では口座資金以上のお金が吹っ飛ぶ可能性は否定できません。

税制は国内業者が優遇されている!

お金を稼いだら必ず支払わないといけなのが税金です。
税金は国民の義務ですので。

FXにかかる税金は、国内業者と海外業者では大きく違います。

まず国内業者については、FXで出た利益は一律20.315%
いくら稼いでも税率は変わりません。

一方で海外業者は雑所得扱いなので累進課税になります。
この計算方法は仮想通貨の利益と同じで、給料やFXの利益の総合が4000万円を超えてくると、所得税率45%、住民税10%、合計55%も取られることになります。

つまり、海外業者は稼げば稼ぐほど税率が上がる、と考えて良いです。
ただし、トータルの年収が800万円とかそれくらいの場合はそこまで深く考える必要はありません。

むしろ海外FXのハイレバを利用すれば、そっちの方が稼ぎやすい可能性もあります。ハイレバとレバレッジの可能性か、それとも税制か・・・。どちらかを天秤にかけて都合の良い方を選ぶと良いですね。

スプレッドは国内業者が狭い傾向に!

FXの実質的な手数料と言えばスプレッド。
国内業者のスプレッドの狭さは世界トップレベルです。
ドル円0.3pips、ユーロドル0.5pipsというのは本当に凄いです。

一方で海外業者のスプレッドはお世辞にも狭いとは言えません。
ドル円なら大体1.3pips、ユーロドル1.5pipsくらいでしょうか・・・。

ですので、スキャルをやる人なら国内業者が勝ちやすいと思います。
しかし国内業者でスキャルをやり過ぎると口座が凍結されるというジレンマもありますね。

なかなか難しいところです。

FX業者は基本的にはスキャルピングのような高速取引を嫌う傾向にありますが、ECNを採用する海外業者の場合は、注文を全部インターバンクに流してくれるので、口座は凍結されにくいです。(その分、取引手数料がかかります)

信頼性は国内業者が上

ネット上で海外業者について調べていると、必ずと言ってヒットするのが「出金できない」というトラブル。

一説によるとユダヤ系のFX業者は、利益の出ている口座を無理矢理凍結して出金できないようにする・・・という話を聞きます。

「海外業者」というと本当に色々とあります。
確かに悪徳業者がいることも否定できません。

しかし、多くの人が使っているメジャーな業者の場合は、しっかりと出金に対応してくれるます。ただし、出金方法が国内業者ほど単純ではなかったりするので、事前にしっかりと調べておく必要はあります。

一方で国内業者で出金できない・・・というトラブルは聞かないですね。
やはり厳しくてうるさい金融庁の管轄下にある以上、しっかりとしています。

海外業者を使うときにしっかりと調べておくべき事

海外業者でトレードする場合は、必ず事前にネット色々と調べておくことをおすすめしています。

調べるポイントは以下の通り。

・日本語のサイトやサポートが使えるか
・入出金方法
・出金時のトラブル
・スプレッドや手数料
・最大レバレッジとゼロカットの有無
・ネットでの情報量

海外業者というのは国内業者と比較するとどうしても勝手が違います。
そんな時にネットで色々と情報が掲載してある業者が有利なのは言うまでもありません。

また、もしもの時に日本語に対応していない場合は泣き寝入りすることになりますので、日本語対応のサポートのある業者が絶対に良いです。

国内業者派の人も結構多いと思いますが、海外業者でトレードして気づくことも色々とあります。トレードの一つの選択肢として、海外業者の口座は持っておくと良いと思いますよ。

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