トレーダーならば誰もが憧れる職業、専業トレーダー

会社とかの煩わしい人間関係とはオサラバして、自分の腕一本で生きていく。ネットとパソコンさえあればいい。景気の良し悪し、金利の上げ下げは自分にとっては飯のタネ。

こう書くとカッコいいじゃないですか!
良いところばかり言えば上に書いたことも嘘じゃないんですが、実はそんなに甘いものでもないんですよね。

実際、兼業では余裕で勝っていて本業よりも稼げるようになったから専業になったのにもかかわらず、なぜか専業になった途端に負けが続いて仕事を探すようになった人を数人知っています。

そういった人たちは、再就職すると何故かFXの調子も良くなるんですけどね。

私も専業になってから少し成績が落ち込みましたが、2か月ほどで盛り返しました。何故人は専業になるとコケやすいんでしょうか?私の経験から理由を探ってみたいと思います。

専業になった途端成績不振に陥る理由

専業になって調子が悪くなる理由は、「様々な変化によるもの」だと私は考えています。

会社を辞めて専業トレーダーになると、それまでの生活スタイルがガラリと変わりますよね?今まであまり気にしていなかった日常の変化もトレードの精神面に大きな影響を与えるのです。

更にキャッシュフローの変化も見逃せません。
それまで月々決まったお給料が入っていたのに、それが一切なくなるわけですから、トレード中のプレッシャーが半端じゃないです。

同じロットでトレードしていたとしても、1回1回のトレードが凄く重く感じられて、命綱を外して綱渡りをやっているような感覚に陥ります。

兼業の頃なら少し負けが続いても「なに、また取り返せるさ」と思えていたのに、専業になると「このまま負け続けるんじゃないか?」と不安で不安で仕方なくなります。不安になるとトレードで上手くいかず更に悪循環。

これが専業トレーダーになった人たちが最初に乗り越えなくてはいけない試練なんです。

どうやって調子を戻したらいいのか?

専業になりたての不調をどうやって克服するべきか?

色々と対策はあるのですが、私自身や私の知り合いがやってきたことを並べてみましょう。

トレードを1ヶ月ほど休んでみる

傷ついたり、消耗したメンタルを完全に回復させるためには、相場から一度離れるのが一番です。時間の経過だけが傷をいやしてくれることもあるのですから!

中にはこの休暇中に「やっぱり仕事を探そう!」と思って求職する人や他に事業を始める人も多いですね。私もネットビジネスを始めた人を何人も知っています。

「トレード以外にも収入源がある」と言う自信が、トレードで勝つための精神的な礎になってたりするんですね。

手法やルールを見直す

専業になって長期間の不調に陥る人に多く共通するのは、「完全に裁量な手法でトレードしている」という事です。

ダウ理論、ライントレード、プライスアクション、チャートパターンに代表される完全に裁量なトレード手法は、言ってしまえば曖昧です。

自分の精神状態が崩れた時に、いつもと同じチャートの解釈とエントリーとエグジットをするのはそう簡単ではありませんよね。

更に不調が続けば完全に自信が喪失してしまうパターンになるんです。

こんな時には手法のあやふやの部分をもう少し厳密に判断できるようにすると、トレード中の悩みや精神的な疲労も減ります。

ロットを一気に減らす

専業になると調子が狂うのはお金を失うのが怖いからです。
他に収入源がありませんから。

専業になっても兼業の時と同じロットでトレードしていると、精神的なダメージはそれまで以上になります。「本業の収入」という防具を外して戦ってるようなものですから。

ドラクエとかのゲームでも、フィールドの敵が強すぎたら自分の勝てるところまで戻ってレベル上げをするのと同じように、トレードでも今のロットがキツイのならロットを下げてトレードするべきです。

そうやってトレードしていると、段々と慣れてきて徐々にロットサイズを上げられるようになるはずですから。

半裁量は専業になってからも落ち込みにくい?

半裁量トレードは、エントリーポイントとエグジットポイントが基本的に明確に分かっていて、そこでエントリーするかしないかを決めるために裁量判断を加えるやり方ですから、精神的な負担が少ないです。

だから、半裁量トレーダーが専業になっても成績が落ち込みにくい傾向にあります。
私はダメなトレーダーなので2ヵ月ほど落ち込みましたけどね・・・

それでも私みたいな才能なしのトレーダーが2年以上専業トレーダーとして稼ぎ続けられるのは半裁量トレードのおかげだと思っています。

トレードって相場だけじゃなくて、自分との闘いですから、自分を制しやすい方法でトレードを続けるのが何よりも大事なのかなと思います。

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