私も長いことトレーダーをやっています。
思い返すと、今まで試してきたことの9割は失敗ばかりで、残りの1割だけがまぁ成功なのかな?という事ばかりです。
でも失敗ならそれをやらなければいいだけでですし、逆に成功だったらそれを続ければいい。そう前向きに考えて試行錯誤してきた結果、今の半裁量スタイルにたどり着いたわけです。
そんな感じで私もトレードを始めてから今まで色々な経験をしてきたわけなんですが、その過程でトレードに関する持論を持つようになりました。
持論と言うとおこがましいかもしれませんが、自分自身の考えをまとめる意味でもブログのカテゴリーの「トレードに関する持論」として定期的に連載していこうかなと思っています。
第1回目はエントリー時に予め損切りポイントが分かる手法は優秀!という持論についてです。
エントリー時に予め損切りポイントがが分かる手法とは?
エントリー時に損切りポイントが分かるというのは、要はエントリーポイントが決まると損切りポイントも必然的に決まるような手法・ルールの事です。
例えばドラストのようにエントリーポイントの直近の安値(ロングの場合)を損切りに持っていくみたいなルールですね。
他にもエントリーポイントから○○pips逆行したら損切り、みたいなルールもエントリーが決まると損切りポイントが必然的に導き出されます。
逆にエントリー時に損切りの逆指値が分からない手法とはどんなものがあるとかと言うと、例えば移動平均線のクロスオーバーシステム。
移動平均線が逆方向にクロスするまで損切りになるのかどうか一切わからないので結構ハラハラしてしまいます。
他にも、損切りは入れない、とか損切りはご自由に・・・といった手法もコレに該当しますね。
エントリー時に損切り値が分かることのメリット
エントリー時に損切りの逆指値が分かることの重要性に強く同意してくれる方は、きっと初心者じゃありません。
それなりのトレード経験があって、色々と辛い思いもしてきた人じゃないでしょうか?
ではなぜそんなに大事なことなのか?
エントリー時に損切り値が分かることのメリットについてまとめました。
資金管理・ロット管理・リスク管理がしやすい
私は、トレードは常に同じ金銭的なリスクでやるべきだと考えています。
今回のトレードは1万円のリスクで、次は3万円のリスクで・・・と、トレードごとに賭けるお金をコロコロ変えるべきではないのです。
なぜなら、大きなリスクを取って負けた時の喪失感、逆に大儲けしすぎた時の多幸感が次の取引に邪魔をするからです。
トレードは出来るだけ淡々とやりたい、そう考える私にとっては、トレードごとの金銭的リスクは常に同じにしたいのです。
そして、エントリーと同時に損切り値が分かるという事は、損切り幅と金銭的リスクからロットサイズが求められます。
例えばドル円でトレードするとして、金銭的リスクが1万円で損切り幅までの距離が10pipsなら10万通貨の取引でやればいいなと分かるのです。
こうすることで予定外の損失を招く可能性を大幅に減らすことが可能になります。トレードは儲けること以上に損失を少なくすることの方が重要なんです!守りが上手なトレーダーほど、長く相場で生き残って利益を出し続けられるんです。
損切りの逆指値を入れれば精神的にも凄く安心
トレードをしていて「あ、これもう負けそうだな」と思って成り行きで損切り注文が入れる・・・これって簡単なようで凄く難しいです。
じっとチャートを見ながらいつ切るかいつ切るかと考えていると、ちょっとしたレートの上げ下げに翻弄されてしまって結局切れなくて損失が拡大していく、こんな経験は誰にだってあると思います。
結果、損失は増える上に無駄に精神も体力も消耗するというとても残念な状況に。なら最初から損切ればよかったのに・・・。
こんなこと悩むくらいなら、自分で成り行きで損切りをするよりも、最初から損切りの逆指値注文を入れておいて、レートがその値に達したら自動的に損切りしてくれる方がはるかに精神的に楽ですし、効率よくトレードが出来ます!
どうせポジション持ってチャートを見て祈っても自分の思う方向には進まないんだから、エントリー後は放っておくのが一番楽なんですよね。
トレードは楽して儲かるほど簡単ではありませんが、悩んでも仕方が無いようなところで無駄にウンウンと頭を抱えるくらいなら、楽した方が全然マシなのです。
損切りがしっかりとできるようになったらもう初心者ではない
トレード初心者の最大の難関が損切りです。
頭の中では損切った方が良いことなんて重々承知していてもなかなか損切りするのは難しいです。
特に損切りポイントが曖昧な手法だと、「どうしようどうしよう」と思っているうちに損切りできずに含み損を抱えて塩漬けになるパターンはよくありますよね。
こんなつまらないことで悩むことは無いんです。
損切りの逆指値を入れたら後はもうできるだけ気にしない事が肝心。
損切りは勝手にやってくれるのですから。
そのためにはエントリー時に予め損切りの逆指値注文を入れられる手法を選択することが大事です。
損切りできる人全員が鉄の意志で損切ってるわけじゃありません。実は多くの人が損切りの逆指値注文に頼っていたりするんですね。
損切りがしっかりとできるようになったらもう初心者ではありません。
すぐに勝てるようになるわけではないですが、大損もしないトレーダーになれるのです。