元ディーラーの岡安盛男さんの商材をレビューします。
FXを長くやっている人ならちょくちょく目にする名前ですね。

FX商材業界も単に怪しい人、エセっぽいトレーダー、自称機関投資家など沢山の人が担ぎ出されてきたわけですが、まともな人が商材の講師として登場する時代になったようです。

商材の概要

販売元:株式会社TKトレード
トレードスタイル:超裁量
対象通貨ペア:主にドル円、ユーロドル
使用時間軸:日足、1時間足、5分足
対象者:初心者から

商材の中身

購入者サイトにて動画の閲覧及び資料のダウンロードをする形です。

購入者サイトのデザインはあっさりめ。
ゴチャゴチャしていないので見やすくて分かりやすいと思います。

セールスレター通り「初心者」をターゲットにしているようなので、FXの基礎的な解説は充実しています。ディーラーならではのお話もあるので、そこは勉強になりました。

問題はトレード解説の方です。
言ってみれば「トレード実況をしているだけ」。
手法自体に明確なエントリー・エグジットポイントが決まっていません。上を狙うか下を狙うかもその時の相場を見て判断するだけなので、手法の再現性が一切ありません。

 

商材のメリット/デメリット

◆メリット

  • 1日1回分析してIFO注文を入れるだけ
  • スマホだけでトレードは完結

◆デメリット

  • 「手法」ではない
  • 裁量が入り過ぎて再現性ゼロ
  • これで勝てる人は既に勝てている人
  • 初心者が利益を出すのはまず無理

総合評価:B
(B:よくない商材。買ったら損したと思うでしょう。)

以下、詳しくレビューしていきます。

インジは一切使わず朝イチで注文を入れる手法

岡安盛男のFX極はスマホだけで取引が完結することを売りの一つにしていますので、インジは使用せず、ローソク足だけOKです。

やり方は、東京時間開始前に日足から5分足までを見て、ラインを引いて、エントリーポイントと利食い・損切りポイントを見つけてIFO注文を入れるだけ。

ほーら、簡単でしょ?

って言いたいところですが、チャートの考え方とかエントリー方向の決め方とか、エントリーポイントの決め方については、「こうなったらこうしましょう」といったルールが一切なく、岡安さんの裁量判断で注文を入れる動画を延々と見せられるだけです。

そりゃ解説を見れば「確かにそうかなぁ」と思えます。
岡安さんは喋りも上手ですから。

でも、動画を見て彼と同じトレードが出来るか?と聞かれたら、「無理」と答えます。だって具体的なルールとして決まっているのは、「東京時間前に注文を入れる」という事だけなのですから。

5つの条件を確認するだけでOKって書かれていますけど、それらの条件の幅が広すぎて再現性は皆無です。

裁量トレーダーも不満を感じそう

私は半裁量トレーダーなので、「完全な裁量型の手法」は得意ではありません。
なので少々厳しいレビューになるかもしれません。

しかし完全な裁量型の手法を解説する商材にしても、チャートの考え方とか、「どんな状況になったらエントリーするか」についての解説はあると思います。優れた裁量商材なら、沢山のケーススタディも付いてきます。

そう、商材購入者が求めているのは、裁量があろうがなかろうがどうでもいいから「どこで入ってどこで出るか」と言う情報なんです。

トレードルールの解説はほとんど無く、講師の相場観だけでエントリーとエグジットを決める動画なんて誰が求めているんでしょうか?

しかし岡安さんの名前のおかげで売れているようです。
私が思うに、この後に高額なバックエンド商材のオファーが来ると思います。

せっかく有名なのにこんなところで失望させないでくれよ…って気分です。

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