エントリーする直前に、「このポジションは負ける!」と思う事にしています。

B!


タイトル通りの持論です。

私は、エントリーする直前に、「このポジションは負ける!」と思ってエントリーボタンをクリックしています。

ポジションを持っている途中でも、「どうせこのポジションは損切りに終わるから」と思っています。

なぜこんな風に考えることにしているのか?
その理由についてお話させてください。

期待・希望を持つと、それが叶わなかったときのショックが大きい

考えてみてください。
「よし、このポジションで勝てれば明日の晩飯は豪勢に行くぞ!勝て!勝て!」
こう思ってポジションを持って、ずーと勝つことを期待していたのにも関わらず損切りになってしまったことを。

豪華な晩飯はパァ。
「こうなるんだったらエントリーなんてせずに、普通に美味い晩飯を食っておけばよかった」

こう思うことは必至です。
口座資金を減らしたショックと、美味しいものが食べられなかったショックで2倍の精神的なダメージを受けてしまうのです。

トレードで勝つことを前提にした皮算用はお勧めできません。
トレードで期待や希望を持ってしまうと、それが叶わなかったときの精神的なダメージが大きくなりますので。

精神的なダメージが多いだけならそれでいいですが、次のトレードにマイナスの影響が出てしまったら、更にダメージが大きくなります。下手すれば、ここから負の連鎖が始まる可能性があるのです。

負けることを前提でエントリーすると、気が楽

逆に負けることを前提でトレードするとどうなるか考えてみましょう。

まず、負けることを前提に考えると、力み過ぎることが無くなりますよね。
「どうせ負けるんだから」と思えば、実際に損切りになったとしても「想定の範囲内」だし、利確出来たら「お、運がいいじゃない!」程度で済むんです。

まぁ何というか、トレードに対して謙虚で真摯な気持ちで取り組める、と言えるんじゃないでしょうか?

エントリー時に期待しまくって、それが期待通りに勝てた場合、「やっぱり俺ってスゲー!」っていう感情になってしまいますからね。

そこから更に「自分の期待通りに相場が進む」と勘違いしてしまったら、次に大きく負けるのは目に見えています。

自分が期待したところで一切勝ち負けには関係ない

好きなプロ野球のチームが試合してる時、「頑張れ!勝て!」と思いますよね。
もし、自分が球場にいて選手の耳に届く距離で応援していたら、その声援はひょっとすると勝ちにつながるかもしれません。

でも、外国為替市場は違います。
インターバンク市場でレートが決まりますから、取引所なんて無いですし、自分が「上がれ上がれ!」と声援を送っても、期待しても一切意味がないんです。

唯一相場を動かせる応援方法があるとすれば、相場を動かせるだけの大金を用意して一気に期待する方向に仕掛けることくらいでしょうね。

こんなこと普通の人なら無理ですから、自分が相場に期待しても一切優位性にはつながらないのです。

期待などせずに、ルールに従って淡々と取引を続けるのみ

トレードのメンタルの極意は、「これからの結果には全く無関心で、自分にできることはルールに従って愚直にトレードを続けることができる」だと私は思っています。

正直言うと、このレベルに達してはいないのですが、それでもトレードごとに期待なんてしていませんし、そうすることで結果的に利益が出せることは身をもって分かっているつもりです。

トレードって技術も大事ですが、トレードに対する考え方次第でも結果が大きく違ってくるんですよね。奥が深い仕事です。

最新の記事はこちらから