私の提唱する半裁量トレードとは、以下のようなものです。
- エントリーポイントやエグジットポイントはシステム的に決まっている
- だが、そのシグナルに従って入るかどうかは裁量を入れる
単にシグナルに従うだけではなくて、相場の流れや方向を読み取ってシグナルを取捨選択していく、というのが私の半裁量トレードです。
では、この「裁量」はどうやって考えているのか?
今回は裁量部分についてまとめました。
半裁量における裁量の考えかた
まず「裁量」と言っても、適当な判断はしてはいけません。
しっかりと基準を持って裁量判断していきます。
その基準の一つとしてダウ理論を利用しています。
ダウ理論って何だかんだで便利なのよ。
ダウ理論の利用方法
私はデイトレは15分足をメイン時間軸でトレードしています。
ですが上位足として日足と1時間足を見て方向や流れを確認します。
例として本日のチャートを使って解説します。
日足の解釈
本日2月21日のユーロ円日足です。
とりあえず意識されているレートに水平線を引きます。(白線)
また、波を把握するために高値安値と戻りのレートを中心に黄色いラインを引きます。
ココでまず分かる事があります。
- 現在のレートは過去に止められたことのレートにある。
- 日足のトレンドは下降トレンドの最中だが、現在は戻り中。
まとめると、下降トレンド中で戻しているけど、また売られやすいレートに来ているなぁ・・・という所です。
1時間足の解釈
次に1時間足を見ていきます。
上の日足と同じ時刻の1時間足です。
日足の水平線を何度もブレイクしようとするも抜けられず、上が重いです。
現在は一つ前の高値のレートと日足の水平線の間を上下するレンジですが、もう少し大きな流れで見れば、ダウ理論的には上昇トレンド中です。
トレンド転換したと言えるまではまだ下げる必要があります。
ではこの時のポイントをまとめましょう。
- ダウ理論的には日足は下降トレンド中、1時間足は上昇トレンド中と矛盾している
- しかし1時間足は確かに上昇トレンド中ではあるが、日足の水平線に当たってからは勢いがなくなってレンジに移行してきている
- 大きな時間足である日足の流れに従うと考えれば、少なくともこのままレンジ、もしくは下げる方向に向かう。
といった解釈になります。
15分足
同時刻の15分足です。
見事にレンジ相場中です。
先ほどの日足と1時間足の流れから上のチャートに記載しているように今後の流れとしてはレンジ、もしくは下落の流れになると考えます。
ですので、トレードプランは以下のようになります。
- 現在のレンジの上限や下限でシグナルが出たら逆張りエントリーする。
- 現在のレンジを下に割った場合はレンジ上限まで戻してきたところでシグナルが出たらショートする。
- もっと下げて一番下のラインから反発してきてロングのシグナルが出たらロングする。
このような分析で、どんな状態でシグナルが出たらエントリーするかが明快に分かるようになりました。
逆に言えば、上記のようなところでシグナルが出なければ見送る選択肢を使う事もある、ということです。
しっかりと分析してるのなら、全部裁量でやったら?
もしかするとここまで読み進めた人の中には、
「ここまで分析するなら半裁量じゃ無くて完全な裁量でトレードした方が良いんじゃないの?」
と思う人もいるでしょう。
実際、そっちの方が明らかに合理的であるのは間違いありません。
しかし、いざ先の見えない相場を前にしながら完全な裁量だけで取引するのはやはり難しいです。勝てなかった頃の恐怖心が蘇ります。
自分の裁量だけでいつでもエントリー出来るような状態でチャートを見ると、「どこでもエントリーポイント」に見えてしまいますし、それが原因で無駄にストレスを感じることにもなります。
まぁ性格次第なのかも知れませんが、私はしっかりと相場の状況を判断出来たとしても、実際のトリガーはシグナルに頼らないと勝てる気がしないのです。いや、シグナルに頼った方が楽なんですね、精神的に。
私がこのような考えに行き着いた要因は以下の記事をご覧下さい。